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テクノロジーに先導される“今”が、よく分かる
著者のクリス・アンダーソンは米『WIRED』誌の編集長であり、最近よく耳にするようになった「ロングテール」というコンセプトの提唱者。 この人が「フリーミアム」という「無料経済(?)」の理屈を説明してゆくというのがこの本の趣旨なのだが、ビジネス書/経済書というよりも、過激に変容し続けている現在の商業的価値基準を解説するジャーナリズムの本として面白く読んだ。あるいは日々体験しているリアリティと密接にリンクしたところにあるサイバーパンク的世界を描いた面白い作品のようでもあり、“読書”として楽しめた。元々のリテラシーの高さがあり、更に和訳のテキストの仕上がりも素晴らしいから、そのように楽しく読めたのだと思う。 この本の日本語版の副題として『<無料>からお金を生み出す新戦略』とあるが、「お金」が議論のすべてでは、当然ない。英語での原題では「The Future of a Radical Price」となっており「新たなる価値の未来」というのが直訳に近いような気がする。 <新たなる価値>として<フリー(無料)>が語られていることには違いないが、経済を超えて思想的領域にまで踏み込んでいくんじゃないかというところがスリリングだった。 内容のすべてをそのまま咀嚼できたわけではない。例えば「要するに、アイデアとは究極の潤沢な商品で」(p.111)と言われれば、すべてのアイデアを「商品」としてザックリと語ることには感情的な摩擦も覚えたし、他にも読み進めながら著者の理解と説明に対して疑問符が湧く点も多くあった。でも、それはそれで自分の思考を刺激する切欠になった。 テクノロジーに先導される経済/商業世界の“今”についての、とても良い教材であることは疑う余地がない。 フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
◇アマゾン販売価格◇¥ 1,890(税込み)
◇発売日◇2009-11-21
◇発送可能時期◇在庫あり。
小林弘人(監修・解説)
高橋則明
日本放送出版協会
Book
◇ASIN◇4140814047
テクノロジーに先導される“今”が、よく分かる
著者のクリス・アンダーソンは米『WIRED』誌の編集長であり、最近よく耳にするようになった「ロングテール」というコンセプトの提唱者。 この人が「フリーミアム」という「無料経済(?)」の理屈を説明してゆくというのがこの本の趣旨なのだが、ビジネス書/経済書というよりも、過激に変容し続けている現在の商業的価値基準を解説するジャーナリズムの本として面白く読んだ。あるいは日々体験しているリアリティと密接にリンクしたところにあるサイバーパンク的世界を描いた面白い作品のようでもあり、“読書”として楽しめた。元々のリテラシーの高さがあり、更に和訳のテキストの仕上がりも素晴らしいから、そのように楽しく読めたのだと思う。 この本の日本語版の副題として『<無料>からお金を生み出す新戦略』とあるが、「お金」が議論のすべてでは、当然ない。英語での原題では「The Future of a Radical Price」となっており「新たなる価値の未来」というのが直訳に近いような気がする。 <新たなる価値>として<フリー(無料)>が語られていることには違いないが、経済を超えて思想的領域にまで踏み込んでいくんじゃないかというところがスリリングだった。 内容のすべてをそのまま咀嚼できたわけではない。例えば「要するに、アイデアとは究極の潤沢な商品で」(p.111)と言われれば、すべてのアイデアを「商品」としてザックリと語ることには感情的な摩擦も覚えたし、他にも読み進めながら著者の理解と説明に対して疑問符が湧く点も多くあった。でも、それはそれで自分の思考を刺激する切欠になった。 テクノロジーに先導される経済/商業世界の“今”についての、とても良い教材であることは疑う余地がない。 フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
◇アマゾン販売価格◇¥ 1,890(税込み)
◇発売日◇2009-11-21
◇発送可能時期◇在庫あり。
小林弘人(監修・解説)
高橋則明
日本放送出版協会
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◇ASIN◇4140814047
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